ホーチミン市ニャーベー郡で小学2年の男児が学校のスカーフを使って首を吊った状態で発見された。家の者が発見した時、男児は洗濯ロープからぶら下がっており、足は地面から20cm程離れていた。唇は真っ青、失禁しており、既に意識はなかったが、すぐに緊急搬送されて一命をとりとめた。
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ホーチミン市第2小児病院の11月29日の発表によると、緊急搬送されたのはニャーベー郡在住のD・T・K君(8歳)。男児は11月20日に自宅で首を吊った状態で発見されて、家族が近所の診療所に連れて行った。その後、7区のフランス・ベトナム病院(FV病院=FV Hospital)に搬送、さらに第2小児病院に搬送となった。
第2小児病院に搬送された時、男児は、両目の結膜に溢血点、首を吊ったことによる帯状の痕が確認され、意識レベルも低下していた。男児には、人工呼吸器が取り付けられ、抗脳浮腫治療と抗生物質投与が行われた。男児は約7時間後に意識が回復。その後も治療を続けて、1週間後に無事退院した。
家族が退院した男児に、どうしてこんな真似をしたのかと尋ねたところ、YouTubeで「首を吊っても生きている方法」を紹介するマジックの動画を観たと話しており、動画の登場人物が首を吊っても無事だったので、試しにやってみたのだという。
この事故を受けて医師は、「子供たちはスマートフォンで動画を観るのが大好きだが、何が本物で何が偽物であるのかを判別する能力がまだないので、保護者は子供がどんな動画を観ているのかよく確認する必要がある」と警鐘を鳴らした。