韓国のメディア監視組織「民主的メディアのための市民連合(Citizens’ Coalition for Democratic Media)」がこのほど発表した報告によると、同国の結婚仲介業者が複数のユーチューブ(YouTube)チャンネルで、ベトナム人を含む外国人女性を花嫁候補として商品のように広告している。
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報告によると、2019年1月1日~7月10日までの約6か月間に、25のユーチューブチャンネルで4515本の紹介ビデオが掲載された。ベトナムの情報サイト「Zing News(ジングニュース)」が無作為に選んで518本を観察したところ、大半がベトナム人女性で、仲介業者のインタビューに答える内容だった。
以前に韓国人男性がベトナムに出向き、花嫁候補として多くの女性を品定めする方法が非人道的だとして問題となり、2012年に結婚仲介法が改正され、同時に多くの女性を紹介することが禁止された。その後、結婚仲介業者はユーチューブを利用する方法に切り替えていった。
韓国国家人権委員会が2018年6月に調査した結果によると、外国人花嫁の42%(920人中387人)が暴力を受けたことがあると回答。受けた暴力のうち、精神的暴力は81.1%、性的暴力は67.9%に上り、77人は武器で脅されたことがあるとしている。