観光ビザで韓国に入国させたベトナム人を建設現場で不法就労させたうえ、給料の一部をかすめ取っていた韓国労働組合総連盟の幹部と、この事実を黙認していた建設会社の現場監督などが起訴された。
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釜山地方検察庁はこのほど、出入国管理法や労働基準法違反などの罪で、韓国労働組合総連盟所属の韓国連合建設労働組合釜・蔚・慶(プサン・ウルサン・キョンジュ)支部本部長であるAと、Aの不法就労斡旋を黙認する代わりに1300万ウォン(約119万円)の対価を受け取っていた建設会社の現場監督Bを起訴した。
Aは昨年10月から今年2月まで、釜山と蔚山(ウルサン)にある計3か所の建設現場でベトナム人計168人を日雇いで働かせ、日給の一部を上前として受け取っていた。一例として、日給が21万ウォン(約1万9000円)の場合の上前は5万ウォン(約4600円)だった。これにより、Aが約5か月間で受け取った総額は7350万ウォン(約676万円)に上るという。
その後、BがAの行為に気づくと、Aは対価を渡して黙認するよう依頼。さらに出入国管理事務所が不法就労の捜査を開始するとAは、韓国人日雇い労働者のCに対し、罪を肩代わりすれば罰金を支払うともちかけていた。Cは建設現場で日雇い労働者を指揮する立場にあったAからの依頼を拒否できず、この提案に応じたためA、Bと共に起訴されている。