ハノイ市人民裁判所は16日、韓国への留学および同国での就労を希望する人々から金銭を騙し取ったとして詐欺・資産横領罪に問われていた韓国人のキム・ヨンワン被告(男)に終身刑の判決を下した。
同被告のベトナム人妻も同罪で禁錮16年を言い渡されたほか、共犯の他の被告3人も同罪や個人・組織の印鑑偽造罪で禁錮3年~20年半の判決を言い渡された。
キム被告夫婦は2014年にホアンキム開発商業投資社を設立し、労働斡旋事業ライセンスを持たないにもかかわらず「入学費」などとして韓国への留学や同国での就労を希望する約100人と仲介者8人から合わせて170億VND(約8100万円)を徴収したが、契約を履行しなかった。
キム被告夫婦は、契約を履行するため韓国の企業や学校と提携し、韓国人2人に資金を支払ったとして詐欺罪を認めなかったが、資金を支払った証拠がなかったことを踏まえ、同裁判所は有罪判決を言い渡した。
警察はさらに、違法出国支援容疑でキム被告夫婦を対象に引き続き捜査を続けている。