紅河デルタ地方バクニン省トゥアンタイン郡の幼稚園と小学校に通う子供が豚サナダムシに集団感染した事件で、ハノイ市中央熱帯病病院と中央マラリア寄生虫昆虫病院は26日、同2病院で行った検査の結果を発表した。
(C) zing |
中央マラリア寄生虫昆虫病院では15日から21日までの7日間で1602件の検査を行った。その結果、全体の10.9%に当たる176件で豚に寄生するサナダムシの感染が確認された。
一方、中央熱帯病病院では13日から22日までの10日間で2082件の検査を行った。その結果、383件(全体の18.5%)で豚に寄生するサナダムシの感染が確認された。また、182件(同8.8%)が犬に寄生するサナダムシ、104件(5.0%)が巨大肝蛭、775件(同37.2%)が犬・猫に寄生する回虫に感染していることが確認された。
同事件では、2月に同郡の幼稚園でサナダムシに感染した豚肉が使用されたとみられている。しかし、同省警察が捜査に乗り出したのは3月に入ってからのことで、同園で証拠物件を収集することはできなかった。
同事件に関連して、グエン・スアン・フック首相は公安省に対して、今回の集団感染について捜査を行い、違反を発見した場合は厳格に処分するよう指示した。