紅河デルタ地方バクニン省トゥアンタイン郡の幼稚園と小学校に通う子供200人以上がサナダムシに集団感染した事件で、同省警察は「証拠物件を収集できなかった」と発表した。
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同事件では、2月14日と20日の両日に同園でサナダムシに感染した豚肉が使用されたとみられている。しかし、警察が捜査に乗り出したのは3月に入ってからのことで、同園で証拠物件を収集することはできなかった。
同園に食材を納品していたフオンタイン社(Huong Thanh)は、同省トゥアンタイン郡とハノイ市ザーラム郡の養豚農家から豚肉を調達していた。トゥアンタイン郡の養豚農家の立ち入り検査を実施したところ、食品安全衛生に関する認定書を取得していた。ザーラム郡の養豚農家については、ハノイ市当局による検査の結果待ちの状況だ。
なお、トゥアンタイン郡警察は、インターネットに「虚偽の情報」を流したとして、2回にわたって同郡の男性(31歳)を召喚し事情徴収を行った。違反が判明すれば、この男性の処分について同省警察に意見を仰ぐことになる。
同事件に関連して、グエン・スアン・フック首相は公安省に対して、今回の集団感染について捜査を行い、違反を発見した場合は厳格に処分するよう指示した。