- AIの大規模R&Dセンターの設立を計画
- インドとアイルランドに続く世界3か所目
- ビングループ傘下モビアンAIを買収

米国の半導体大手クアルコム(Qualcomm)は16日、ハノイ市で行われたグエン・チー・ズン副首相との会談で、ベトナムに人工知能(AI)分野の大規模な研究開発(R&D)センターを設立する計画を明らかにした。
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同センターは、インドとアイルランドに続き、クアルコムにとって世界で3か所目の主要なR&D拠点となる見通しだ。
これに先立つ1日、同社は地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)の子会社である人工知能研究所(モビアンAI=Movian AI)を買収したことを発表した。
クアルコムのエンジニアリング担当上級副社長であるジーレイ・ホウ(Jilei Hou)氏は、「今回の買収は、ベトナムにおけるAI研究と人材育成に対する当社の強いコミットメントを示すものだ」と述べた。モビアンAIは世界的に著名なAI研究者を多数擁し、先進的な研究施設を有する。
クアルコムは現在、ハノイ市とホーチミン市に拠点を持ち、2020年には東南アジア初となるR&Dセンターをハノイ市に開設した。また、ベトナムのスタートアップ企業を対象とした支援プログラム「クアルコム・ベトナム・イノベーション・チャレンジ(Qualcomm Vietnam Innovation Challenge=QVIC)」を毎年主催し、資金・技術・知的財産面で支援している。