2週間ほど前からハノイ市やホーチミン市の輸入青果店などで日本のビワが1kg当たり400万VND(約1万9700円)ほどで販売され始め、富裕層の人気を集めている。
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ホーチミン市在住の女性はかつて留学していた日本でビワを食べ、その鮮やかなオレンジ色や甘くも清涼感のある味が気に入り、市内で販売している店を見かけるとすぐに注文予約した。価格は1箱12個入り(500g程度)で200万VND(約9850円)。
友人にビワの話を聞いて試しに1箱買ったという女性は「見た目はアカタネノキの実によく似ていますが香りも味も全く違い、熟れると皮もとても剥きやすいんですね」と物珍しそう。
ハノイ市で輸入青果を取り扱う小売店の店主は、ビワが入荷したのは2週間ほど前だが売れ行きが好調で、1度に10~20箱仕入れてもすぐに品切れになるという。
一方で海外のオンラインストアでは、ビワは1パウンド(約450g)あたり17.5USD(約1943円)で販売さており、セール品だと7.5USD(約833円)ほど、種も1袋20~25粒で販売されている。
またベトナムのビワは地域によって1kgあたり4万~8万VND(約197~394円)で、いずれも安価だ。ベトナムのビワは赤色とオレンジ色の2種類あるが、酸っぱいため砂糖漬けにするのが一般的。
ビワは中国南部が原産で、日本に持ち込まれてから現在では日本国内の広域に分布し、旬は3月末から6月。ビワの実は目や糖尿病、神経系の病気予防に良いとされているほか、葉は民間医療薬にも使われる。