テトを目前に日本の干し柿が注目され、入荷するや否や売り切れとなっている。ベトナムではダラット(南中部高原地方ラムドン省)や台湾、韓国の干し柿も出回っているが、日本の干し柿が最高級品で美味と評判で、1日中問い合わせの電話がかかってくるという販売者も少なくない。
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さらに今年は新商品として希少品種の「黒実柿」が販売されている。「黒実柿」は葉が散り気温がマイナス1~2度と寒くなるまで果実を枝で完熟させてから干し柿に加工するため、その実は黒々としている。このほか実が大きく丸い宮城県や島根県産の干し柿も人気だ。
ホーチミン市で日本の干し柿を販売する店主は1箱15個入りを50箱仕入れ、1箱の値段は黒実柿で110万VND(約5600円)、そのほかの柿で280万VND(約1万4000円)まで高騰しているにもかかわらず、すぐに完売したという。
ハノイ市の販売者は、通常時では干し柿のような高級品は1週間に20~30箱売れる程度だが、テト(旧正月)を控え一度に2~3箱まとめ買いする客もいるとのこと。
日本の干し柿の相場は1箱15個入りが280万~300万VND(約1万4000~1万5000円)、3個入りパックが46万VND(約2300円)、黒実柿が個数によって90万~110万VND(約4600~5600円)となっている。