水上人形劇のアーティスト、ファン・タイン・リエム氏は、3月21日から米国カリフォルニア州ロングビーチにて開催されるワールドウッドデーファンデーション(World Wood Day Foundation=WWDF)で、水上人形劇を上演する。WWDFが招待するかたちでリエム氏は3月19日~27日まで同地に滞在する予定。
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毎年3月21日に開幕する「木」の見本市であるWWDFでは、木に関する会議や民族の木工芸品に関するセミナー、木製楽器の演奏、子供向けイベント、植樹など様々な催しが行われる。
WWDFには世界各国から招待された音楽や設計、建築、絵画、彫刻など各分野のアーティストがイベントに花を添えるが、今年はリエム氏も水上人形劇を上演するほか、人形を展示し制作工程を紹介する。
リエム氏は、紅河デルタ地方ナムディン省で7代続く水上人形劇の家系の生まれで、父親のファン・バン・ガイ氏の作ったテウ人形はフランスのルーブル美術館にも展示されている。
1990年代から水上人形劇のミニステージを自作するようになり、2001年に初めて手製のミニステージで水上人形劇を上演した。ミニステージは水面が1m2、貯水量が2~3m3とコンパクトで、演目に使う人形の高さは最大で20cmと小さいため、操者1人での上演が可能だ。
リエム氏の水上人形劇では伝統的な演目のほか、交通や食品、領海や島、環境など現代の問題を取り上げた演目もあり観客を飽きさせない。リエム氏は米国公演について、ベトナムの水上人形劇、ベトナムの豊かな文化を知ってもらう機会になればと意気込みを語っている。