南中部沿岸地方クアンガイ省のリーソン島周辺の海底で、新たに多数の噴火口が発見された。水中考古学の専門家グエン・トゥアン・ラム氏によると、リーソン島にあるトイロイ山とジエンティエン山の山頂に大きな噴火口の痕跡が発見されたほか、島の海底40km2に渡って多様な生態系とともに6つの噴火口が発見された。6つのうち直径が最も大きな噴火口はベーリーソン島から約13kmに位置するという。
(C) A.Lam, Zing.vn |
科学技術・学術政策研究所(NISTEP)のグエン・ホアン氏によると、リーソン島では過去に2度の噴火活動が起きたとされる。活動期間は1100万年前~3000年前にまたがり、先に発見された同省の北東部に位置するビンソン郡ビンチャウ村のバーランアン海岸近くの火山の活動期間と合致する。
全土の70%を山が占めるリーソン島では、火山の噴火活動により、トイロイ山、ジエンティエン山、ハンカウ山の噴火口の痕跡や、ハン寺、ドゥック寺、また海底や海岸に弓状の塊になっている岩石、火山堆積物など多数の地質遺産が形成された。
クアンガイ省は現在、専門家らとともにビンチャウ沖で発見された古代の沈没船の国家級遺跡への登録申請と、海底火山の世界ジオパークへの認定申請の準備を進めている。