東北部地方カオバン省の「ノンヌオック・カオバン地質公園」が12日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界ジオパーク」に認定された。
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カオバン省は2016年11月、ユネスコに対し、ノンヌオック・カオバン地質公園の世界ジオパークへの登録を申請していた。ベトナムで世界ジオパークに認定されたのは東北部地方ハザン省の「ドンバンカルスト台地」(2010年認定)に次いで2か所目。現在までに世界35か国のジオパーク127か所が「世界ジオパーク」に認定されている。
ノンヌオック・カオバン地質公園は、ハノイ市から北へ300kmに位置し、カオバン省ハークアン郡、チャーリン郡、クアンウエン郡、チュンカイン郡、ハラン郡、フックホア郡のほか、ホアアン郡、グエンビン郡、タックアン郡の一部にまたがり、面積3275km2と広大だ。
同地域にはタイ族(Tay)、ヌン族(Nung)、モン族(H’Mong)、キン族(Kinh)、ザオ族(Dao)、サンチャイ族(San Chay)など6つの少数民族が暮らす。このほか、カオバン省はアジア最大かつ世界に4番目に大きい滝「バンゾック滝(Ban Gioc)」があることでも知られる。
同公園は化石や海洋堆積物、火山岩、鉱物、特に石灰岩の地形からは5億年前の地球の進化と変化を遂げた歴史を知ることができ、遺産に値すると評価された。また、同地域は多様な生態系を持ち、植物や動物の固有種を有することでも知られている。
ユネスコのベトナム代表派遣大使のチャン・ティ・ホアン・マイ女史は、同公園は地質学上の価値のほか、1941年に30年間の海外生活を終えてベトナムに帰国した故ホー・チ・ミン主席が人々に革命を指揮した地であり、1944年に故ボー・グエン・ザップ将軍が現在のベトナム人民軍の前身であるベトナム解放軍宣伝隊を結成した地でもあることから、歴史的価値が高いとしている。
ノンヌオック・カオバン地質公園では、環境保護や地質・生態系・文化・歴史などの価値を維持して最大限に開発する計画を展開している。
最終更新:2020年7月8日 18:36 JST