南中部沿岸地方フーイエン省ドンホア郡ホアタイン村で26日午前8時45分頃、防空空軍部隊第910連隊所属の軍用機が訓練中に墜落する事故が発生し、操縦士1人が死亡した。
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死亡したのは、同地方カインホア省ニャチャン市の空軍士官学校に通うファム・ドゥック・チュンさん(男性・24歳、紅河デルタ地方ニンビン省出身)。墜落したのは、旧チェコスロバキアで開発された高等ジェット練習・軽攻撃機「アエロL-39アルバトロス(Aero L-39 Albatros)」(機体番号8705)。
同機は、同省トゥイホア空港を出発して高度を上げる間にエンジンが故障。チュンさんは同空港に戻るよう命令を受けたが、コントロールを失いそのまま墜落した。墜落現場は国道1A号線からわずか100mの地点だったが、国道をバイクで走行中だった男性1人が事故に驚いて転倒し軽傷を負った以外に人的被害はなかった。
軍関係者らは、操縦士が被害を最小限に抑えるために国道を通り過ぎるまで同機を操縦し、脱出が遅れたものと見ている。ベトナムの軍用機は旧式のものが多く、しかも老朽化が進んでいるため、近年は訓練中の事故が多発している。