西北部地方イエンバイ省共産党委員会庁舎で18日に同省党委書記及び人民評議会議長の2人が射殺された事件で、同省公安局は容疑者死亡のまま刑事事件として立件することを明らかにした。
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2人を殺害したのは同省森林警備支局長のドー・クオン・ミン容疑者(男・53歳)。殺害されたのは、ファム・ズイ・クオン党委書記(男性・58歳)及びゴ・ゴック・トゥアン人民評議会議長(男性・52歳)の2人。
殺された2人は同日に開幕予定だった同省人民評議会定例会議の準備のため、朝早く庁舎に到着していた。ミン容疑者は会議の直前、まずクオン書記を、続けてトゥアン議長をそれぞれの事務室で拳銃(K54)で射殺した。
クオン書記が撃たれた際、発砲音が小さく現場も密室だったため、庁舎内で事件に気づいた者はいなかった。ミン容疑者は、クオン書記を殺害後、約150m離れたトゥアン議長の事務室に移動する間に顔を合わせた職員にも冷静な態度で挨拶したという。容疑者はトゥアン議長を撃った後、頭を撃って自殺している。
トゥアン議長は、同省共産党委員会人事部長を兼任していた。最近、同省で深刻な森林伐採事件が発覚したこともあり、事件の動機はこれに起因するのではとの疑いが浮上しているが、同省人民委員会のファム・ティ・タイン・チャー主席は18日午後に開かれた記者会見で、この疑惑を真っ向から否定した。
ミン容疑者は、元同省党委書記の娘と結婚し、妻は同省女性協会会長を務めている。チャー主席はミン容疑者の人柄について、「優しく、与えられた任務を果たすために努力を惜しまない人。元指導者の家柄だからと言って威張るような人ではない」とコメントした。