北中部地方クアンビン省ボーチャック郡タンチャック村を通過するクエットタン20号線沿いの森林で22日13時ごろ、ベトナム戦争時代から地中に眠っていたロケット弾が爆発し、地元住民の男性2人が即死する事故が発生した。
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死亡したのは、同村在住のアレム族のディン・ダーさん(24歳)とディン・ゴットさん(23歳)。2人は山で魚を釣るエサのミミズを捕ろうと土を掘っていたところ、埋まっていたロケット弾にぶつかり、その振動で不発弾が爆発したものと見られている。当局は現場で多数の不発弾を確認し、回収・処理に当たった。
なお、ラオスとベトナムの自然の国境とも呼ばれるアンナン(チュオンソン)山脈の東西を結ぶこのクエットタン20号線は、ベトナム戦争時代にベトナム人民軍が兵器や食糧などを輸送する重要な通路だったため、激しい戦闘が行われていた。当時の不発の地雷や弾頭が今でも至るところに残ったままになっている。