ホーチミン市在住の女性工芸家チャン・ティ・ホアン・ランさんがこのほど、サンドアートの制作・販売を手掛けるフィーロン・サンドアート社(南中部沿岸地方ビントゥアン省ファンティエット市)に対して、サンドアート制作技術の海外への売却を停止するよう求める文書を提出した。
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フィーロン・サンドアート社は、障害者にサンドアート技術を無料で教授することにより、障害者の雇用を創出し、安定した収入の確保と地域生活を支援している。
同文書によると、ランさんのサンドアート制作技術は2011年から科学技術省知的財産権局で特許登録されている。ランさんは元生徒のドー・ダン・フィー・ロンさんを通じて同社に無料で技術移転を行っているが、同社がこの技術を海外へ売却することを許可したわけではないという。
また、ランさんは同文書で、「同社はこの技術を日本へ売るために、サンドアートの制作過程を動画撮影したり、日本に砂を販売したりしている。日本でのサンドアート制作活動を中止するよう求めると共に、中止されなければ裁判所に提訴する」としている。
これに対して、フィー・ロンさんの母で同社社長のダン・ティ・トゥー・ハーさんは、「動画撮影は技術を学ぶ生徒のためで、日本に砂も売っていない。売っているのはサンドアートの作品だけ」と強調し、日本への技術売却を否定している。