ハノイ:依然として「極薄住宅」が存在する理由とは

2015/02/03 18:35 JST配信

 ハノイ市では以前から、間口が極端に狭い「極薄」住宅の存在が問題になっている。それでもハイバーチュン区のタインニャン通りでは、こうした住宅が存在し続け、新たに建設さえされている。

(C)VOV
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 ハノイ市人民委員会が2011年に公布した決定15号は、面積が15m2未満、幅または奥行きが3m未満の土地での住宅建設を認めず、土地を回収するよう規定している。しかし市建設局査察部によると、この規定と異なる新たな決定文書が出されているという。

 それによると、4m2未満の土地は回収するが、4m2以上15m2までは平屋住宅の建設・改造を認める内容になっている。さらに、市建築計画局のガイダンス文書は、極薄住宅の建設を当分の間認めるとしているが、「当分の間」がどのくらいの期間なのかは明示していない。

 ハノイ市指導部は極薄住宅の解消を図ろうと、これまで何度も各区郡に期限を決めて処分に取り組むよう指示しているが、そのたびに期限の延長が繰り返されている。規定文書の矛盾やあいまいさが解消されるまで、極薄住宅は存在し続けるだろう。

[VOV,14:32, 30/01/2015,O]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
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