ハノイ市建設局はこのたび、同市の「極薄住宅・用地」の状況に関する報告書を同市人民委員会に提出した。27日付グオイラオドン紙(電子版)が報じた。
「極薄住宅」とは、幅に比べて奥行きが極端に短い「極薄」または変則的な形状の住宅のこと。政府及び市の規定では、面積20平方メートル未満の土地には住宅を建設できないことになっているが、管理が行き届いていないため、多くの「極薄住宅」が存在しており、かねてから問題視されていた。
今回提出された報告書によると、現在同市には「極薄住宅・用地」が664件存在する。地域別件数は▽ハドン区:90件、▽バーディン区:89件、▽ドンダー区:75件、▽タインスアン区:70件――などとなっている。各当局は対応策として、土地の収用や合筆などを提案している。
なお、「極薄住宅・用地」を生み出した最大の要因は道路拡張を始めとするインフラ整備で土地が収用され、その影響で居住用の面積が著しく減少したため。