ハノイ市で26日に開かれた、校内暴力の実情と対策をテーマとしたセミナーで、医社会学研究所と慈善団体プランベトナムが調査結果を発表した。調査は2014年3月から9月にかけて、ハノイ市内の中学校・高校計30校の生徒3000人に対し、アンケート用紙と面接によって行われた。
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それによると、これまでに校内で1回以上暴力を受けたと答えた生徒は約80%に達し、過去6か月間に暴力を受けた生徒は71%に上った。受けた暴力の種類は、精神的暴力(大声でどなる、脅迫する、でたらめの噂を流す、人前で馬鹿にするなど)が73%、肉体的暴力(叩く、蹴る、押し倒す、髪をつかむ、殴るなど)が41%、性的暴力(性的な内容のメールを送る、キスや性器への接触を強要する、性行為を強要するなど)が19%。
男子生徒は中学・高校とも、校内や通学路で精神的・肉体的暴力の被害に遭う危険性がかなり高い。女子生徒の場合は、高校生が通学路で性的暴力の被害に遭いやすい。肉体的暴力は中学校(50%)で高校(25%)の倍の頻度で発生している。
ハノイ市教育訓練局のグエン・ヒエップ・トン副局長は、校内暴力は数年前に比べて大幅に減少しているとの認識を示した。プランベトナムの代表は、暴力の概念がかつての肉体的暴力から精神的暴力へと拡大していると指摘。いかなる暴力に対しても、学校、生徒の保護者、生徒、教育当局が協力して取り組む必要があると述べた。