グエン・タン・ズン首相はこのほど、ハノイ国家大学傘下となる日越大学の設立に関する決定第1186号/QD-TTgを承認した。
(C) vnu 2013年12月の会談 |
(C) vnu 2013年3月の会談 |
日越大学は本部をハノイ市に置き、日本の教育機関とも協力しながら、学士課程から博士課程まで計約6000人の学生を受け入れ、教育を行う。設立にあたっての予定投資総額は3億3000万ドル(約333億円)で、このうち日本の政府開発援助(ODA)が2億ドル(約202億円)、ベトナム政府の資金が3000万ドル(約30億3000万円)、残り1億ドル(約101億円)は日系企業・団体の支援によるもの。但し、日本政府のODA及び日系企業・団体による出資は現時点でまだ決定していない。
ズン首相は2013年、日越友好議員連盟の元会長である武部勤氏と会談した際、「日越大学設立の早期具体化に期待する」とコメントしていた。日越大学は教育・科学・文化の分野における日越協力関係の表れとも言える。
なお、ハノイ国家大学には2012年末時点で、大学や研究機関、人材育成センターなど計43の傘下大学・機関があり、日越大学はハノイ国家大学にとって7番目の傘下大学となる。