チュオン・タン・サン国家主席は12日、ベトナムを訪問していた世耕弘成官房副長官と会談し、両国が進めているハノイ国家大学傘下の日越大学建設案件の推進について話し合った。
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サン国家主席は、「ハイテク分野における日本の教育をベトナム国内で行う日越大学は、ベトナムの技術を日本のレベルにステップアップさせるための架け橋になる」と大きな期待を寄せた。また、ベトナム政府として同案件に協力する方針を改めて確認した上で、「2016年秋期にも修士課程を開講できるよう、具体的なスケジュールを立てるべき」と述べた。
これに対して世耕官房副長官は、同案件の推進にあたり、6月よりハノイ国家大学に日本から教授及び専門家を派遣する計画を明らかにした。
日越大学は、ハノイ市タックタット郡タックホア村にあるホアラックハイテクパークの75haの用地に建設される。投資額は3億6500万USD(約440億円)。同大学では、◇ナノテクノロジー、◇新材料技術、◇機械及びオートメーションなどのハイテク分野のほか、気候変動や新エネルギーといった学際科学分野の教育を行う。2014年12月に着工し、2020年までに完成する見通しとなっている。