ベトナム科学技術研究所はこのほど、地球観測衛星「VNREDSat‐1A」の打ち上げプロジェクト開始についてアリアンスペース社と契約を交わした。ベトナムが打ち上げる人工衛星はこれが3基目。8日付ダットべト紙が報じた。
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アリアンスペース社は欧州各国がロケットの打上実施のために共同で設立した企業で、通信衛星「ビナサット1 (VINASAT-1)」と「ビナサット2 (VINASAT-2)」の打ち上げにも関わっている。米経済誌フォーブスによると、この衛星はフランスの衛星メーカー アストリウム・サテライト社により製造され、科学目的の地球観測に使用される。打ち上げ時期は第2四半期を予定しており、アリアンスペース社のロケット「ベガ」とともに宇宙に向かう。衛星は高度約670キロの太陽同期軌道上で地球を南北に周回し、地球表面を観測する。
契約によると総事業費は7180万ドル(約63億円)。アストリウム・サテライト社は2.5メートルの衛星と情報受信機、衛星制御などの設備を提供する。また、ベトナム人エンジニア15名が同社で訓練を受ける。