ベトナム郵政通信グループ(VNPT)によると、ベトナム第2の通信衛星「ビナサット2(VINASAT-2)」は設計段階を終了しており、今後組み立てやテストなどが順調に進めば2012年の4月15日から5月15日の期間に打ち上げられる可能性が高いという。22日付ダウトゥ紙(電子版)が報じた。
2008年4月に打ち上げられた国内初の通信衛星「ビナサット1」は現在、回線容量の約85%まで利用されている。この成功を受けて、VNPTは2010年5月にビナサット2の打ち上げに関する契約を締結した。
VNPTの通信施設プロジェクト管理委員会のホアン・ミン・トン委員長によると、ビナサット2の回線容量はビナサット1より大きく、16年以上利用できるという。打ち上げにかかる総経費は2億6000万~2億8000万ドル(約208億~224億円)で、資金回収にかかる期間は10~12年とみられている。ビナサット2の打ち上げ地点は、ビナサット1と同様に南米仏領ギアナの宇宙基地が予定されている。