宇宙技術研究所のゾアン・ミン・チュン所長はこのほど、政府が資源探査・環境調査を主目的とした小型衛星「VNREDSat-1A」の打ち上げを承認したことを明らかにした。ベトナムが打ち上げる人工衛星はこれが3基目、資源探査衛星としては初となる。21日付ティエンフォンが報じた。
(C)Tien phong, VNREDSat-1Aの模型 |
同衛星打ち上げのための投資総額は約7200万ドル(約67億2700万円)。資金の内訳は、フランスによる対ベトナム政府開発援助(ODA)資金より5580万ユーロ(約69億1400万円)と、ベトナム政府拠出分が648億2000万ドン(約2億9200万円)となる。打ち上げ時期は今年第2四半期を予定しており、アリアンスペース社のロケット「ベガ」とともに宇宙に向かう。
ベトナムはこれまで、海外から衛星写真を1枚当たり2000~5000ドル(約18万8000~47万円)で購入しており、発注から引き渡しまでに2か月もかかっている。この衛星打ち上げにより、主体的に必要な衛星写真を撮影して、自然環境や災害監視などに利用できるようになる。