ホーチミン市人民裁判所は8日、反国家宣伝罪に問われていた同市在住のロー・タイン・タオ被告(36歳)に禁固3年6か月と出所後の保護観察2年の判決を言い渡した。8日付ティエンフォン紙(電子版)が報じた。
(C)Đàn Chim Việt, タイン・タオ被告が置いたビラ |
検察側によると、タオ被告は2010年初めにインターネットを通じて米国在住のグエン・ティ・ニー氏と知り合い、その後ニー氏から携帯電話、パソコン、現金490ドル(約4万1300円)の提供を受け、指示に従って反政府的な内容のビラを貼るなどしていた。
具体的には、2012年3月20日にホーチミン市ビンタイン区のトゥーティエム橋にビラの束を置いたほか、同月24日には同市1区の複数の場所にビラを貼った。同月26日には同市ビンタン区の党中央苦情受付事務所に出向き、集まった住民らの姿を立ち入り禁止場所で撮影したために逮捕された。
タオ被告は全面的に罪を認めて反省の態度を示し情状酌量を求めたが、裁判所は「被告は利益供与を受けて、党に対する人民の信頼を失わせ、政府の転覆を謀ろうとする外国勢力に加担した」として、求刑通りの判決を下した。