ホーチミン市最高人民裁判所は12月28日、反国家宣伝罪に問われた有名ブロガーであるグエン・バン・ハイ被告(60歳男性)の控訴を棄却し、一審判決の禁錮12年を支持した。VNエクスプレスが報じた。
(C)Diue Cay, グエン・バン・ハイ被告のブログ |
起訴状によると、主犯格のグエン・バン・ハイ被告は「自由記者クラブ」のブログを立ち上げ、共犯のファム・タイン・ハイ被告(43歳男性)、ター・フォン・タン被告(44歳女性)と共に、2007年9月から2010年10月にわたって反体制的な内容の記事を掲載した。更に、グエン・バン・ハイ被告とファム・タイン・ハイ被告は2008年3月にタイで設立された反政府団体の研修にも参加している。
ハイ被告は、ブログの記事は反国家宣伝のためではなく、個人的な見解を表明したものだと主張したが、ホーチミン市最高人民裁判所は、ハイ被告が他の被告と共謀して反国家宣伝のための記事を掲載したという十分な裏付けがあるとして、同被告の控訴を棄却した。
裁判所は、ター・フォン・タン被告については一審どおり禁錮10年の判決、ファム・タイン・ハイ被告については罪を認め反省しているとして、一審の禁錮4年から3年に減刑した。
※最終更新:2013年1月10日10:45JST