労働傷病兵社会省と国際労働機関(ILO)は2日、ベトナムの年金基金と財務状況に関するシンポジウムを共催した。この中で同省は、年金基金の財源を確保するため、定年年齢を現行より5歳引き上げることを提案した。2日付カフェエフが報じた。
ベトナムの社会保険加入者数は約1010万人で、全国労働力人口の2割程度に留まっている他、急速に進行する高齢化も年金の財源を確保していく上での大きな問題となっている。また、ILOもベトナムの年金基金が2020年から赤字に転落し、2029年には枯渇するとの見解を示している。
同省は年金基金の財源を確保するための対策として、定年年齢を男性の場合、現行の60歳から65歳に、女性の場合、55歳から60歳にそれぞれ引き上げると共に、年金受給額の計算方法を調製することを提案した。社会保険法の改正については、2011~2015年の国会で協議する事になっている。