年末から旧正月(テト)にかけての期間は毎年、帰省や旅行などで家を空ける機会が増え、警備サービス会社やセキュリティ機器販売会社の書き入れ時となる。しかしこの時期の需要急増には、警備会社でも対応しきれないほどだという。21日付ティエンフォン紙電子版が報じた。
家族で故郷に帰省したり、テト休暇を海外で過ごしたりと人により理由はさまざまだが、この期間に家を空にする人は多い。空き巣狙いにとっても「稼ぎ時」と言えるため、多少費用が高くついたとしても、警備サービスを利用しようと考える人が多い。警備会社のサービス料金は通常の時期より2~3倍も割高になるが、それでも対応できないほどの引き合いが来るため、短期の契約は断っているという。
ハノイ市には約100社の警備サービス会社がある。同市タインスアン区のベト警備株式会社のハー・ズイ・ロン社長は「年末に向けて警備員を増やしてはいるが、それでも間に合わないほどだ」と話す。
セキュリティ機器販売のビエンバック株式会社でも、この時期は通常の3~5割増の人が店を訪れ、監視カメラシステムや警報ベルの設置についての相談があるという。セキュリティ機器一式の価格は2000万~1億ドン(約8万~40万円)と決して安くはないが、同社は11月だけで100件以上の契約を結んだとしている。