ベトナム造船産業グループ(ビナシン)傘下企業が部品を輸入・生産し販売を開始したスクーター「ダイアモンドブルー」が、イタリアのバイク・自動車メーカー、ピアジオ社のスクーター「ベスパLX」とデザインが酷似しているとして物議を醸している。
このスクーターを生産したのは、ビナシンモーター株式会社の子会社リソハカ株式会社。同社のブー・マイン・ハー社長によると、工業デザインに関する知的財産権については法律に則って手続きをしており、科学技術省知的財産権科学研究所も問題なしとの結論を出しているという。ピアジオ社は24日、この問題について発表を行ったが、「ベスパとデザインの似た二輪車を生産する企業は世界中で後を絶たないが、いずれも失敗している。ベトナムの消費者の懸命な選択を信じる」とだけ述べるにとどめている。
一方、「ダイアモンドブルー」には、ホンダの中国子会社である新大洲本田摩托(Sundiro Honda Motorcycle)が製造したエンジン(AF14E)が搭載されているとうたわれている。しかしホンダベトナムは、「ダイアモンドブルーに搭載されているエンジンは、過去から現在に至るまで全世界のホンダの工場で製造されたことがない」と発表した。
ベトナム検査登録局はこのエンジンについて、品質的には問題なくすべての基準を満たしているとしている。