今年3月末、ハノイ市のノイバイ国際空港で車両のある滑走路に、着陸許可を受けた貨物機が着陸しようとしていたことが分かった。同機のパイロットが車両に気付いて回避行動を取ったため、惨事に至らずに済んだ。ベトナム民間航空局の幹部が11日に明らかにした。同局は着陸許可を出した航空管制官の業務を停止している。
問題の日の早朝、米航空貨物輸送大手フェデラルエクスプレス(フェデックス)の貨物機は、空港の手前18キロメートルの地点で航空管制官から着陸許可を得て着陸態勢に入ったが、滑走路上に車両があるのを発見し直ちに着陸を取りやめたという。この車両は滑走路上に張り付いたタイヤのゴムを清掃作業中だった。
空港関係者によると、滑走路上に車両があるという理由で着陸が回避されたのは初めてのことだという。