ハノイ市警察環境警察局は16日午後2時ごろ、同市タインチー郡トゥーヒエップ村の国道1A号線を走行中の不審なタクシーの車内を検査し、冷凍されたトラ2頭(90キログラムと40キログラム)を発見した。車内には運転手を含め4人の男がおり、このうちのグエン・タイン・チュン(32歳・男)がこの荷物の持ち主であることを認めた。
環境警察局は以前から希少野生動物を運搬・取引する全国規模の密売ルートがあるとの情報を受け捜査を行っていた。これまでの捜査で、南部各省で捕らえた野生動物をいったん北中部タインホア省に集結させ、そこからハノイ市に運び込むことが分かっていた。警察は10月初旬に近々違法取引が行われるとの情報を入手し容疑者をマークしていた。
また、最近ハノイ市内で野生動物の骨や爪などを運搬しているところを逮捕された別の容疑者2人もこの密売ルートのメンバーだったことが分かっている。