国際的な自然保護団体コンサベーション・インターナショナル(CI)は18日、北中部ゲアン省のプーマット国立公園内で455匹のホオジロテナガザルの集団を確認したと発表した。国内に生息するホオジロテナガザルの3分の2を占めるとみられている。18日付ダットベト紙(電子版)が報じた。
CIのラッセル・ミッターマイヤー会長によると、世界のホオジロテナガザルの生息数は過去45年間に80%減少しており、絶滅の危機にあるという。中国では既に絶滅し、ラオスではまだ生息しているとみられている。同会長は、プーマット国立公園内のベトナム・ラオス国境沿いに道路を建設する計画があることについて、ホオジロテナガザルの将来に悪影響を及ぼす恐れがあると指摘した。
CIのアドバイザーで霊長類学者のリュー・トゥオン・バック氏は、「問題は違法な狩猟で、厳しい取締りが必要だ。この国立公園内のホオジロテナガザルを保護することができなければ、近い将来この動物はベトナムで絶滅してしまうだろう」と語った。