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　中部ダナン市のダナン空港で11日、ハノイに向けて離陸直前だったベトナム航空機内の通路でサソリが見つかったため、乗客全員が一旦待合ロビーに戻って手荷物の再検査と機内の捜索を行う事態となった。

　ダナン発ハノイ行きベトナム航空VN316便は予定より2時間遅れの午後7時15分の離陸に向け、乗客がボーディング中だった。ところが、客室乗務員が通路でサソリ2匹を発見し捕獲したため、直ちに搭乗が中止され、すべての乗客の手荷物に対して再検査が行なわれた。機内のシートやトイレなども入念に検査された。その結果、別のサソリが潜んでいる可能性はないとの判断が下され、同機は2時間遅れとなる午後9時15分にハノイに向けて飛び立った。

　ところが、同機がハノイのノイバイ空港に着陸直後、再び4匹のサソリが座席上部のコンパートメントから現れて機内は一時パニックとなった。幸い乗客2人が協力してこれらのサソリを捕まえることに成功し大事には至らなかった。これらのサソリがどこから侵入したのかは今のところまだ判明していない。サソリはクモ網サソリ目に属する動物の総称で、前に2つのはさみ、尾の先端に毒針を持つ。