ホーチミン市最高裁判所で6月30日、暗黒団ナムカム(関連ニュース参照)のナンバー2、グエン・バン・トー被告(通称:トー大尉)と元4区検察院院長グエン・バン・タイン被告に対する控訴審判決が出された。これは、2000年1月に警察官2人を殺害したトー被告と、トー被告から罪状の内容を粉飾して罪を軽減するよう依頼され賄賂を受け取ったタイン被告が、それぞれ一審で受けた死刑と懲役4年の判決を不服として控訴したもの。
トー被告は警察官殺害事件の首謀者は自分ではないと主張し、タイン被告も収賄罪について無罪を主張していたが、今回、市最高検察院はトー被告に対し、一審と同様の死刑判決を下した。また、この日、暗黒団ナムカムの賭博行為を見逃す見返りに賄賂を受け取り一審で懲役刑を受けた元公安幹部2名が減刑を求めていた控訴審の判決も出されたが、こちらは賄賂を既に返還していること等から訴えが認められ1名は懲役3年から2年に、1名は懲役3年に執行猶予が付くこととなった。