ホーチミン市財産競売所によると、ベトナム史上最強の暴力集団の頭目とし2001年に逮捕され、死刑執行済のナムカムことグエン・ヴァン・カムの所有不動産が、2006年現在も未だ売れ残っているという。競売に出された元ナムカムの不動産には、自身が経営していた市内4区のレストランも含まれているが、これまで再三に渡る値下げにも関らず、買い手が現れない状態だ。
競売所の担当者によると、犯罪者の所有財産は、販売価格が安くても縁起が悪いとされ、買い手の心理的な要因で売れ残るケースが多いという。特にこのケースでは、もとの所有者がベトナム史上最強の暗黒団の頭目であったため、購入後にも何らかの「問題」が付きまとうのではないか、と懸念する人が多く、なかなか買い手がつかない。このような事態が今後も続いた場合、最終的にはホーチミン市人民委員会に解決が委ねられることになっている。