1990年代から2000年代にかけてホーチミン市の裏社会を牛耳っていたチュオン・バン・カム元死刑囚(通称:ナムカム)の側近として知られ、終身刑を言い渡されたグエン・トゥアン・ハイさん(男性・55歳、ハノイ市出身、通称:ハイバイン)が恩赦を受け、1月27日に21年ぶりに出所したことが大きな話題になっている。
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警察は2001年、ナムカムが率いる犯罪グループを摘発し、多くのメンバーを殺人や贈賄、賭博開催、高利貸しなどの容疑で逮捕した。ホーチミン市人民裁判所は2003年、ベトナム史上最大の刑事事件となった同事件の裁判で、ナムカムを含む6人の被告に死刑判決を下した。ナムカムは2004年、銃殺刑に処された。同事件の被告人の数は156人にも達し、ベトナムの刑事事件で史上最多となっている。
殺人罪などに問われ、終身刑を言い渡されたハイさんは、東南部地方ドンナイ省スアンロック刑務所で服役していた。服役中の態度が良く、継続して刑期を短縮されたため、早期の釈放となった。
釈放の日、刑務所の外に足を踏み出したハイさんは、笑顔で迎えに来ていた家族に抱かれて涙を流した。家族団らんの時間を過ごせるようにとの配慮でテト(旧正月)前に釈放されたこともあり、ハイさんの社会復帰を祝う声も多い。