ホーチミン市10区警察は6日、市第1小児病院で6歳の女児を誘拐して金(きん)のピアスを奪った容疑でグエン・ティ・トゥー・チャム(女・23歳)を逮捕した。
(C)Dab tri、チャム容疑者 |
調べによると、母親のガーさん(31歳)は娘のタインちゃんを診察してもらうため、5日午前10時頃第1小児病院を訪れた。当時病院は混雑しており、タインちゃんはガーさんが手続きをするのを待っていた。若い女がタインちゃんに声をかけて病院の外に連れ出し、バイクタクシーを雇って4区方面に連れ去った。
通報を受けた警察は、病院の監視カメラの映像で容疑者の姿を確認し、捜査を本格化させた。同日午後5時頃、警察は4区のカインホイプール近くでタインちゃんを発見し無事に保護した。警察は捜査を継続し、翌6日午前11時頃、第1小児病院に現われた女を発見し逮捕した。
チャム容疑者は、離婚した後子供3人を育てるのに苦労が絶えないため、病院で金のアクセサリーを身に着けている子供を狙って誘い出したと供述。「アクセサリーを奪うのが目的で、誘拐する気はなかった」と弁明しているという。
10区警察の幹部は、チャム容疑者は3人の子供を抱え前科もないことから、窃盗罪に対する行政罰が科されることになる、との見通しを示した。