公安省南部刑事警察局は13日夜、主人宅の生後3か月の赤ん坊を誘拐して身代金を要求したお手伝いの女とその恋人の男を逮捕した。15日付ジエンダンゾアンギエップが報じた。
夫妻で会社を経営しているホーチミン市4区在住の女性リーさんは子供を授かったが、仕事を続けるために職業紹介センターを通して8月上旬にボー・ティ・タイン・トゥイ(29歳)をお手伝いとして採用した。
しかし9月10日午前、赤ん坊はトゥイと共に姿を消し、約1時間後に男の声で「赤ん坊を返して欲しければ、金(きん)50テール(1875グラム)を用意しろ。警察に通報すれば赤ん坊をHIVに感染させる」との脅迫電話があった。
相談を受けた警察はトゥイの身辺調査を行って男の身元を割り出し、さらに11日午前には赤ん坊の預かり先を発見し無事保護することに成功した。警察は赤ん坊を保護したことを犯人らに悟らせずに逮捕する作戦を立て、13日夜身代金の受け渡し場所に現れた2人を現行犯逮捕した。2人は逮捕される直前に農薬を飲んで自殺を図ったが、命に別状はなかった。