空港や航空機内で、横暴な態度を露にする企業経営者が少なくない。ホーチミン市タンソンニャット国際空港で27日午後に起きた騒ぎもその一つだ。
ベトナム航空のチェックインカウンターで搭乗手続きをしていたアセアン・タイル社のH社長は、自分と妻の座席が隣り合わせにならないことに激怒。大声を張り上げて罵倒し、カウンターのプレートを壊して係員に投げつけた。
さらに駆けつけた警備員の顔を殴り、別の警備員の携帯電話を奪って踏みつけた。怒りはまだ収まらず、後ろに並んでいた関係のない2人の航空券を奪って引き裂く乱暴狼藉に及んだ。この後H社長は取り押さえられて、タンビン区警察に引き渡された。
2007年には、ハノイ発パリ行きのベトナム航空機内で、ホーチミン市若手企業家協会に所属する2人の企業経営者がパソコンでアダルトビデオを堂々と鑑賞して非難を浴びた。(関連記事参照)また、機内に短銃と実弾を持ち込もうとして発見された経営者もいた。護身用として持っていたと弁解したという。