ホーチミン市で、シリコン注入による豊胸手術を受けた患者が死亡する事故が相次いでいる。28日付ラオドン紙(電子版)が報じた。
チュンブオン病院や115病院、ザーディン病院など市内大規模病院の救急窓口では最近、豊胸手術を受けたか、あるいは自分でシリコン液を体内に注射したことによる感染症や呼吸不全、注入部位の壊死といった症状を発生した多くの患者が搬送されている。
米国ではシリコン液の流通が1992年から禁止されているが、ベトナムでは美容整形クリニックやスパ、マッサージ店などで簡単に入手でき、1リットル当たりの販売価格は、わずか30万ドン(1200円)程度。販売されているシリコン液には、体内への注射方法の説明書がついているため、安価な豊胸手段として、求める人が後を絶たない。
シリコン液の危険性は以前から指摘されているが、販売側と購入側がその危険性を認識していないのが現状である。