ハノイ市警察はこのほど、同市ソクソン郡で起きた殺人事件の容疑者として女1人を含む計7人を逮捕した。
この事件は、今年8月25日にソクソン郡ミンフー村で男性の遺体が発見されたことを発端とする。遺体はテクコムバンク職員のグエン・バン・ニュオンさん(33歳)で、検視の結果青酸カリによる中毒で死亡したことが判明した。
警察は、ニュオンさんが継母のグエン・ティ・チン容疑者(42歳)と実父ニュアンさんの遺産相続を巡ってトラブルになっていたことを突き止め、チン容疑者が人を雇ってニュオンさんを殺害したと断定、この犯行に関与した計7人を逮捕した。
調べによると、ニュアンさんは1989年にチン容疑者を後妻に迎え2007年3月に死亡したが、遺産は3人の息子たちに相続させ同容疑者には何も相続させないとする遺書を残していた。チン容疑者はニュオンさんがこの遺書の作成に関わったのではないかと逆恨みし殺意を抱くようになった。
チン容疑者は今年7月、知り合いのズオン・クアン・タイ容疑者(40歳・男)にニュオンさん殺害を依頼、タイ容疑者は殺害を実行するグループを探し1億5000万ドン(約66万円)を払うことを約束した。犯行グループは8月22日、ニュオンさんを車に押し込め青酸カリを無理矢理飲ませて殺害した。