秘伝の「男児産み分け薬」は存在せず

2010/01/08 08:28 JST配信

 北部ハイフォン市キエントゥイ郡トゥアンティエン村のグエン・ラン・チャウ(80歳)という老人は男児産み分け薬を処方する名人として名を知られている。その自宅には男の子を望む夫婦の行列が毎日できるほど。チャウ氏の診察法は単純で、脈を取り聴診器を当てた後、秘伝の漢方薬を処方するというもの。この漢方薬は1回の処方で36万~46万ドン(約1800~2300円)と決して安くはないが、これさえ飲んで指示された時期に夫婦生活を持てば必ず男の子が授かるというチャウ氏の言葉を信じて誰も批判する人はいなかった。

 ところが、薬の処方を受けたにもかかわらず男の子に恵まれない夫婦が続出、どうしてかと詰め寄る夫婦には「安心しなさい。いずれ男の子が産まれる」と言い訳して薬の服用を勧めていたが、最近になってチャウ氏の実の娘も男児を望みながら2人続けて女の子を産んでいたことが発覚した。

 ハイフォン市東洋医学協会のレ・タイン会長は、飲むだけで男女を産み分けることのできる薬など存在せず、チャウ氏の「男児産み分け法」は科学的根拠がないものだと切り捨てるコメントを出している。

[Vietnam plus, 02/01/2010, 11:29:00]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2024 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 男女の産み分けを禁止しているベトナムだが、男児を重んじる慣習は根強く残っており、依然としてソーシ...

新着ニュース一覧

 カンボジア公式訪問を開始したチャン・タイン・マン国会議長は21日、カンボジアの首都プノンペンで、同...
 ベトナム共産党政治局・書記局は20日に開かれた会合で、政治局員・国会共産党連合会書記・国会議長在任...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ワインの輸入販売などを手掛けるエノテカ株式会社(東京都港区)は11月25日、ホーチミン市1区のホーチミ...
 午後3時、ハノイ市ハイバーチュン区ファムディンホー街区在住のグエン・ゴック・クアンさん(男性・61歳...
 住商アグロインターナショナル株式会社(住商アグロ、東京都千代田区)は、ベトナムの農業資材販売会社で...
 ベトナム最大の企業管理職向けソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を運営するアンファベ(Anph...
 南部メコンデルタ地方カマウ省人民委員会は19日、ダムゾイ郡でダムゾイ・カイヌオック・チャーラー(Dam...
 ホーチミン市人民委員会は21日、12月の商業運転開始を予定している都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~...
 21日から23日までの日程でマレーシアを公式訪問中のトー・ラム書記長は21日、最高儀礼に則り盛大に執り...
 ドミニカ共和国を公式訪問中のファム・ミン・チン首相は現地時間20日、ルイス・ロドルフォ・アビナデル...
 米不動産サービス大手クッシュマン&ウェイクフィールド(Cushman & Wakefield=C&W)がこのほど発表した...
 南中部高原地方総合病院は19日、自宅で調理したヒキガエルの肉と卵を食べた児童2人が中毒を起こしたと...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)傘下の政策開発研究所が先般発表した...
 医療機関向けパッケージソフトウェアの製造・販売を手掛ける株式会社エクセル・クリエイツ(大阪府大阪...
トップページに戻る