- 1月施行新政令で交通違反処分が厳罰化
- 全国各地で取締りキャンペーン実施中
- 高額な罰金に違反者たちが悲鳴
道路交通分野の交通安全秩序に関する行政違反処罰を規定する政令第168号/2024/ND-CPが2025年1月1日に施行された。初日は各地の交通警察が信号無視や逆走など多数の交通違反を摘発。高額な罰金を科された違反者たちは、「もう二度と違反したくない」と口々に話した。
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同政令は、政令第100号/2019/ND-CPに代わるもので、信号無視や逆走などへの行政処分が厳罰化されたほか、交通違反に対する点数制度が新たに適用された。
初日ということで1日には交通警察が全国で取締りを強化。ホーチミン市道路鉄道交通警察部(PC08)は朝から、ビンタイン区にあるハンサイン・ロータリーに検問所を設置して交通違反を取り締まった。
タンビン区在住のL・N・Tさん(男性・22歳)は信号無視で摘発され、400万~600万VND(約2万5000~3万7000円)が科された上で、違反点数4点となった。これまでの罰金額は80万~100万VND(約5000~6200円)だったので、5倍以上に上がったことになる。
南部メコンデルタ地方ソクチャン省在住のN・M・Dさん(男性・28歳)は、バイクで逆走したため摘発され、罰金400万~600万VNDを科された上で、違反点数2点が付けられた。なお、以前の規定では逆走の罰金は100万~200万VND(約6200~1万2500円)だった。
さらにD・X・Dさん(男性・22歳)は、バイクで歩道を走行したとして摘発され、こちらも罰金400万~600万VNDと違反点数2点となった。同違反の罰金はこれまで40万~60万VND(約2500~3700円)だった。
ハノイ市でも大規模な取締りが行われ、交通参加者の多くが意識的に信号を守るようになったが、交通警察の姿が見えない交差点などでは、依然として一部のドライバーによる違反が見受けられた。ノーヘル運転と信号無視で摘発されたM・N・Hさん(男性・40歳)は、「元旦なので交通警察は仕事していないと思った」と話した。
シッパー(配達員)のN・T・Aさん(男性・35歳)は、「客に商品を届けるために急いでいた」という言い訳で信号無視を犯したが、とんでもない高額な罰金を科されてショックを受け、「もう二度と違反しない」と誓った。
最初に紹介したタンビン区在住のTさんは、「当局は抑止力のために、高額な罰金の徴収を開始したのだと思う。違反者は罰金を支払わなければならない。今日の自分と同じように、信号無視で500万VND(約3万1000円)の罰金を科された人たちは、もう違反しようとは思わないだろう」と語った。