フランス越僑のトラン・アン・ユン(Tran Anh Hung=チャン・アイン・フン)監督の最新作「The Pot-au-Feu(原題:La Passion de Dodin Bouffant、英題:The Taste of Things)」が、第96回アカデミー賞「国際長編映画賞」ノミネート候補作品のフランス代表に選ばれた。
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同部門のベトナム代表はブイ・タック・チュエン(Bui Thac Chuyen)監督の「輝かしき灰(原題:Tro Tan Ruc Ro、英題:Glorious Ashes)」。日本代表はヴィム・ヴェンダース監督作の「PERFECT DAYS」。
「The Pot-au-Feu」は今年5月に開催された第76回カンヌ国際映画祭で初めて上映され、ユン監督は監督賞を受賞した。
同作品はユン氏が監督と脚本を手掛け、ジュリエット・ビノシュとブノワ・マジメルが出演する。1885年を舞台に料理人と美食家のロマンスを描いた作品で、美食家のキャラクターはマルセル・ルフの小説「The Passionate Epicure : La Vie et la Passion de Dodin-Bouffant, Gourmet」のドダン・ブーファンに基づいている。
同作品は11月8日にフランスで公開される予定だ。
アカデミー賞のノミネート最終候補となるショートリストの発表は12月21日、ノミネートの発表は2024年1月23日、授賞式は2024年3月10日に行われる(いずれも米国現地時間)。
なお、過去に本選にノミネートされたベトナム映画は、ユン監督作の「青いパパイヤの香り(原題:Mui Du Du Xanh、英題:The Scent of Green Papaya)」(1993年公開)の1本のみとなっている。