「ベトナム映画祭2023」が、8月19日より東京を皮切りに、神奈川(横浜)、大阪、愛知(名古屋)の全国4か所で開催される。
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「ベトナム映画祭2023」は、日本ASEAN友好協力50周年事業と日越外交関係樹立50周年記念事業となっている。特別協賛は日本航空株式会社(JAL、東京都品川区)と株式会社池光エンタープライズ(東京都港区)。
今回、上映作品の第3弾とタイムテーブルが発表された。オープニング作品として、2022年9月にベトナムで公開された、遊佐和寿監督による日越合作映画「デスゲーム(原題:Tro Choi Tu Than)」が日本初公開となる。
上映作品第3弾の詳細は以下の通り。
オープニング作品
『デスゲーム(原題:Tro Choi Tu Than)』
4人のベトナム人が日本で行われる賞金10万USDのゲームショーの最終ラウンドの参加者に選ばれ、東京で訓練学校に入る。訓練学校では定められたルールに従わなければならない。入学して間もなく、彼らは奇妙で不可解な出来事に次々と遭遇する――。
2017年公開の『聖ゾンビ女学院』や2014年公開の『BRIGHT AUDITIO』を監督し、2023年3月公開の『ベイビーわるきゅーれ2ベイビー』などガンエフェクトやVFXで多くの映画に携わってきた遊佐和寿監督作品。
2018年に日本で撮影が行われ、4年を経て公開にこぎつけた。キャストには、ゴ・キエン・フイ(Ngo Kien Huy)、ホアン・イエン・チビ(Hoang Yen Chibi)、トゥイ・アイン(Thuy Anh)、カトリーン・ファン・ボー(Katleen Phan Vo)ら人気ベトナム人俳優を起用。さらに、仁科あい、木村圭作、的場華鈴ら日本人俳優も出演しており、制作スタッフも日本人。遊佐監督が得意とするガンエフェクトも見どころだ。
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『海辺の彼女たち』
技能実習生として訪日したベトナム人女性のアンとニューとフォンはある夜、職場から力を合わせて脱走を図る。職を探し辿り着いた場所は雪深い港町。やがては不法滞在となる身に不安が募るも、故郷にいる家族のためにも懸命に働き始める。しかし、安定した稼ぎ口を手に入れた矢先にフォンが体調を壊し…。在日ミャンマー人家族の実話を元に描いた『僕の帰る場所』の藤元明緒監督が日本のベトナム人労働者たちを題材に撮った長編第2作。
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『異国での生活から』
故郷を離れ、台湾で働き家族に仕送りする、ある女性を追いかけたドキュメンタリー。過酷な労働や医療保障のない状態などから、雇用先を逃亡。不法滞在で職業を転々とし、そこで同じような境遇の人々に出会う。そして10年以上の滞在の果てに、故郷に帰ることになり…。山形国際ドキュメンタリー映画祭2021アジア千波万波部門ノミネート。監督は第18回東京国際映画祭でも上映された『飛び魚を待ちながら』の曾文珍。
「ベトナム映画祭2023」の開催スケジュールは以下の通り。
【東京】新宿K’s cinema:8月19日(土)~9月1日(金)
【神奈川】横浜シネマリン:9月9日(土)~9月15日(金)
【大阪】シネ・ヌーヴォ:10月中旬予定
【愛知】名古屋シネマスコーレ:11月中旬予定
<新宿K’s cinemaタイムテーブル>
<料金>
当日:一般1600円/大学・高校1400円/シニア・障がい者1000円
特別鑑賞券:回数券(3回券)3600円 ※劇場窓口での購入で特製ポストカードセット付き