- メトロ1号線、3月9日に開通式
- 1日平均5万6196人が乗車
- 自動改札システムは5月稼働予定

ホーチミン市当局は9日、都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)の開通式を開催した。メトロ1号線は2023年12月22日に商業運行を開始しており、2か月半を経ての開通式となった。なお、式典はベンタイン駅がある1区9月23日公園で行われた。
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メトロ1号線は同市初の都市鉄道で、全長19.7km。市中心部1区、ビンタイン区、同市直轄のトゥードゥック市を結び、14駅(高架駅11駅、地下駅3駅)が設置されている。投資総額は43兆7000億VND(約2500億円)。
2024年12月22日から2025年1月20日までの無料運行期間の累計乗客数は280万人余りとなり、1日平均9万4278人と当初計画の3.5倍に達した。最も利用者が多かった駅は、◇ベンタイン駅、◇オペラハウス駅、◇スオイティエン駅の3駅で、全体の半分以上を占めた。
2025年1月21日からは有料運行を開始。運賃は乗車距離によって異なる。現金決済の場合、片道7000~2万VND(約40~115円)、非現金決済の場合は6000~1万9000VND(約34~109円)。また、◇1日乗車券:4万VND(約230円)、◇3日乗車券:9万VND(約520円)、◇1か月定期券:30万VND(約1720円)、◇1か月通学定期券:15万VND(約860円)が販売されている。
有料運行となってからも利用者数は安定しており、1日平均5万6196人が乗車している。これまでの運行中、落雷によるシステム障害など計5件のトラブルが発生したが、運行スタッフの迅速な対応により、安定した運行に向けて改善が進んでいる。
現時点で、日立製の自動改札システムは整備が完了しておらず、5月のシステム稼働開始を予定している。それまでの間、ホーチミン市メトロ1号線有限会社(HURC1)はマスターカード(Mastercard)との提携によるキャッシュレス決済ソリューションを導入するなどして対応している。