- 30日間の無料運行終えて運賃徴収開始
- 有料化初日の利用者は大幅に減少
- 発券システムにも不具合が発生
ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)は21日、30日間の無料運行を終えて、運賃の徴収を開始した。
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有料化初日の利用者は大幅に減少し、発券システムにも不具合が発生し銀行決済が受け付けられず、現金で紙の切符を購入しなければならない状況が発生した。専用アプリも使えず、1か月定期券も販売されていないなどの問題も見られたが、メトロのスタッフとボランティアの参加で、出発駅、到着駅、出発時刻が記載された手書きの紙の切符の購入が迅速にサポートされた。
無料運行期間からメトロを通勤に使っていた男性は、「駅のアナウンスでは、発券システムに不具合があり、切符を事前購入していてもQRコードで乗車できず、紙の切符を買う必要があるということでした。マスターカードも改札で利用できたりできなかったり、NAPAS(ベトナムの銀行決済システム)やVisa、JCBのATMカードは1月24日にならないと使えないということでした」と話した。
銀行決済が受け付けられない問題について、同メトロを運行するホーチミン市メトロ1号線有限会社(HURC1)は、関係企業と連携して改札に直接統合する方向で取り組んでいるところであり、1月24日までには決済アプリ「モモ(MoMo)」のQRコードやNAPASマークがついている銀行カードを使って改札を通過できるようになるとしている。
メトロ1号線の運賃は乗車区間の距離によって異なり、現金決済の場合は片道7000~2万VND(約43~123円)、非現金決済の場合は同6000〜1万9000VND(約37~117円)。このほか、1日乗車券が4万VND(約245円)、3日乗車券が9万VND(約552円)、1か月定期券が30万VND(1840円、生徒・学生は半額)となり、革命功労者や障がい者、60歳以上の高齢者、6歳未満の子供は無料となる。
メトロの有料化に伴い、駅を発着する電気バス17路線も運賃の徴収を開始した。
なお、2024年12月22日に開業した同メトロのこれまでの利用者数は累計280万人超に上る。