- 工事開始から5か月で647mを掘削
- 2基目のTBMが24年1月中に稼働開始
- メトロ3号線地下区間は27年完成予定
2024年7月30日に始まったハノイ市都市鉄道(メトロ)3号線(ニョン~ハノイ駅区間)の地下区間のトンネル掘削工事では、これまでに長さ647mのトンネルが掘削された。
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同工事では、世界最大のトンネル掘削機(Tunnel boring machines=TBM)メーカーであるドイツのヘレンクネヒト(Herrenknecht)製の大型TBM(全長100m以上、重さ約850t)2基が投入されている。工期は16か月の見込み。掘削済みの部分は1基目のTBMが掘削したもの。2基目のTBMは2024年1月中に稼働を開始する。
同市メトロ3号線の同工事は、韓国の現代建設(ヒョンデE&C=Hyundai E&C)とイタリアのゲラ(Ghella)の共同企業体が請け負っているパッケージCP03(トンネルと地下駅)の一部。同パッケージの完成率は50.5%となっている。
メトロ3号線は全長12.5kmで、このうち8.5kmが高架区間(ニョン~カウザイ)、残りの4kmが地下区間(カウザイ~ハノイ駅)。高架駅8か所、地下駅4か所を設置し、バックトゥーリエム区、ナムトゥーリエム区、カウザイ区、バーディン区、ドンダー区、ホアンキエム区を通過する。10編成を運行し、投資総額は34兆8260億VND(約2150億円)。
なお、高架区間は2024年8月に既に運行を開始。地下区間は2027年に完成する見通しだ。