農業農村開発省は19日、中国を公式訪問していたトー・ラム書記長 兼 国家主席と同国の習近平(シー・ジンピン)総書記 兼 国家主席の立ち会いのもと、中国海関総署(GACC)との間で、ベトナムの冷凍ドリアン、生ココナッツ、ワニの中国輸出に関する議定書に署名した。

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　これにより、ベトナムの冷凍ドリアンと生ココナッツ、ワニが、公式ルートを通じて中国に輸出される。

　農業農村開発省によると、2023年のベトナム産ドリアンの輸出量は約50万t、輸出額は23億USD(約3360億円)となり、うち中国への輸出が全体の90％を占めた。生ドリアンよりも付加価値の高い冷凍ドリアンの2024年の輸出額は4億～5億USD(約580億～730億円)に伸び、2025年には10億USD(約1460億円)となる見通しだ。

　ベトナムは現在、世界の主要ココナッツ生産・輸出国となっている。作付面積は約17万5000haで、主に南部メコンデルタ地方に集中している。中国への輸出許可を受け、2024年の生ココナッツの輸出額は+2億～3億USD(約290億～440億円)増加する見込み。

　一方、ベトナムのワニ養殖産業は過去30年にわたって発展してきた。肉や皮などのワニ製品は経済価値が高く、中国への輸出が許可されたことは、同業界にとって大きなチャンスとなる。