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国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は16日、東北部地方クアンニン省のハロン湾と北部紅河デルタ地方ハイフォン市のカットバー群島を含む「ハロン湾・カットバー群島」を世界自然遺産に登録した。
これは、すでに世界自然遺産となっているハロン湾の登録範囲をカットバー群島まで拡張し、「ハロン湾・カットバー群島」として登録したもの。「ハロン湾・カットバー群島」は、ベトナムで初めての省・市をまたいだ世界遺産となる。
ハイフォン市の東南に位置するカットバー群島は大小367の島々からなる。このうちカットバー島はハロン湾に浮かぶ1969の島々の中で最も大きな島となっている。同郡島は、2004年にユネスコの生物圏保護区(ユネスコエコパーク)に登録された。
カットバー群島は2014年に世界遺産登録に単独で推薦されたが不登録となり、カットバー群島をハロン湾の一部とし、ハロン湾を拡張登録する形で再検討された。
「海の桂林」とも呼ばれるハロン湾は、広大な湾に顔を出す大小約3000もの奇岩群と、多数の鍾乳洞が美しいベトナムの一大観光地。1994年に世界自然遺産に登録され、2000年に登録範囲が拡張されて、今回が2回目の登録範囲拡張となった。
なお、これまでに登録されているベトナムの世界遺産には、◇文化遺産5件(フエの建造物群、ホイアンの古い町並み、ミーソン聖域、タンロン皇城中心区域、胡朝の城塞)、◇自然遺産2件(ハロン湾・カットバー群島、フォンニャ・ケバン国立公園)、◇複合遺産1件(チャンアン生態観光区)がある。
ハロン湾については、ベトジョーライフ(VIETJO LIFE)の「世界遺産(1)ハロン湾~長い歴史を秘めた伝説の地~」を参照。